2012年5月25日金曜日

中医薬膳


中国に行った時のことです
ボタンや布が売っている市場の近くで見慣れない野菜を売る人たちが
ずらっと並んでいるではありませんか。
見たことある
あ〜ハスの実!
華道で使ったことはありますが・・・

あたりを見回しましたら皆生でポリポリ食べているではありませんか?



生で食べられるとは思わなかったので
早速私も挑戦してみることにしました。

まず、ハスの花托から緑色の小さな実を取り出し、この緑色の外皮を剥くと、
中から真っ白な実が出てきます。中心部の小さな芽はとっても苦いので取って
白い部分だけを食べます。

生栗?を食べているような食感でした。
自然の甘みがあり、結構おいしいかも。
味わいながらパクパク食べていましたら
そんなにパクパク食べる日本人女性は初めてだと言われ
おまけにもう一輪いやもう1つ頂いちゃいました!

強い香りや味はしないので、やはりお菓子や料理にむいています。
オコワに入れたり、甘納豆風にしたら美味しいだろうな〜なんて思いながら
いただきました。

中国の人は 生のハスの実をよく食べるそうで、
日本では乾燥したものが主で、食用として生はほとんどいや全く販売されていないようです。
ベトナムなどでは茹でてサラダに入れたりして食べるらしく結構メジャー

夏に食べるのは、中医薬膳で暑い夏、精神を安定させ胃腸の働きを
助けるからということでした。

中国では、お医者様を上医、中医、下医(げい)に分けています

腕のいい医師、大したことのない医師に分けているのか!と思ったら、全然違いました。

下医とは、病気になった人を治すお医者様
中医とは、体調の悪い人や糖尿病、高血圧などをみるお医者様
上医とは、皇帝やその一族に食事をつくるお医者様

中国の最高の医師というのは、病気にならないように最高の食事をつくるお医者様なのです。
中国では王様の食事を管理する「食医」がおかれ、王様の健康を任されていました。
優れたお医者様は病気になる前に病気を予防する医者とされ、
病気を予防するためにはまず「食事」が重要とされていました。
4000千年の歴史を誇る中国はさすがにすごいです。
病気にならない体をつくるお医者様が最高の医師。何か納得です。

中医学の中には
生活習慣に関する「中医養生」
食事に関する「中医薬膳」
運動に関する「太極拳」があり、
中国では現在でも未病を防ぐために代々受け継がれてきた中医学の知識が
当たり前のように生活の中に取り入れられています。

中国に行くと友人に、この食べ物は体冷やすからやめたほうがいいとか
風邪気味ならこのお茶がいいなど色々教えてもらい
ホテルに戻りメモしたものが結構たまりました。
彼女も昨年ママになり細やかな女性なのできっと完璧な上医です。

家族の健康のために食事を作るお母さんは上医の役割を担っていることになります。
責任重大ですね。

最近子供も大きくなり怠けておりますが、 母=上医、肝に銘じます。






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