2013年8月27日火曜日

みやぎ蔵王遠刈田こけし「丑蔵庵」

江戸時代から続く歴史を綴っているみやぎ蔵王こけし
こけし発祥の地とされる遠刈田には
工人の工房が軒を連ねています。

その中で友人が昔からお付き合いのある
丑蔵庵(うしぞうあん)さんに今回案内してくれました。
店内にはこけしや日用品やおみやげ品が見やすく並んでおり
奥には、東北の伝統こけしをはじめ
丑蔵庵の歴代工人の作品を展示したギャラリーや実演工房もあり素晴らしかったです。
ちょうど御主人の現在5代目佐藤英裕さんがいらっしゃり
色々ご説明いただきました。
“丑蔵”の名前は、伝統こけし工人だった
三代目丑蔵さんの名前を取ったものだそうです。

「ちょっと作ってみますか?」と実演工房で電動ロクロを回し
コマを作ってくださいました。




みるみるうちに木がコマの形に削られ、
それはお見事!
筆で魔法のように彩色していきます。



精緻な作業経過を息を呑んで見ている私たちに、
「珍しいコマもお作りしましょう」と仰って
小指の爪半分ほどの小さいコマも作ってくださいました。



工人技の見事さに、あらためて日本の伝統工芸の素晴らしさに感動いたしました。
東北の山村に住む木地師たちによって作られた木地玩具「こけし」は
産地によって形態や模様に特徴があり
現在は東北全域11系統に分類されているそうで
宮城県には鳴子系 ・ 弥治郎系 ・ 作並系 ・肘折系遠刈田系の5つの産地があります。
遠刈田系こけしは胴模様は重ね菊や菊から変化した模様が主だと教えていただきました。
記念に五代目が色紙を一枚書いてくださり、またまた感動!
いい記念になりとても嬉しいです。大切に飾らせていただきます。


そしてこの包装紙
木地道具がイラストで書かれ暖かい感じでなんとも素敵です。


こけしの起源は古く江戸時代中頃に東北地方で誕生し
子どもの玩具として発達普及してきたものです。
東北の木地師達によって受け継がれ、愛されてきたかわいいこけし
昔は木で赤ちゃんのおしゃぶりなども作ったそうです。

我が家にも今はしまいこんでいる
色々なこけしがあったな〜等と思いながら
日本の伝統工芸文化のこけし
しまいこんでいる場合じゃないと反省。
週末探してちゃんと飾ろうと心に誓い
帰路についた私でした。









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