2014年10月19日日曜日

プロの販売を目指す方へ

繁忙期が始まり、取引先の売場は大忙しです。
クルクル各売場を相変わらず廻っておりますが(笑)
売場作り大変ですね。

最近空間の演出や業態の底上げを含む売場作りの相談が多いので
私がメーカー勤めしておりました若かりし頃上司から教わり、
量販店の方々や販売員の方々と実践しておりました売場作りの
基本ポイントを下記に記しておきたいと思います。

プロの販売を目指す方、参考にしてみてくださいね。

<お客様の動線> 

来店のお客様が店内を見て回るのに実際に歩く軌跡のことを客動線といい
この動線(購買を導く動線)が長ければ長いほど
いろいろな商品との接触機会が増えることになります。 
結果として、客単価のアップを通じた売上の増大に結び付くいわれています。
 売上をアップさせるには、商品の陳列方法やPOP類の表示方法など
売り場全体のレイアウトや演出を考えることがとても重要です。 

動線は、主動線と、補助動線に分けられ、主通路の奥や突き当たりの演出、
サブ通路への誘導がとても重要となります。 
コーナーは俗に言うマグネット売り場(来店客の気を惹きつける)を作るのにもってこいで、来店客の関心を引き付ける売り場を構築することが出来ます。 
レジまでの動線に買いやすい価格のサブ商品を陳列することにより 
プラスアルファの商品購入のキッカケを構築することが出来ます。 
これは、どのような業態にも当てはまる原則です。 

<POP> 

POP広告といって、英語の「Point of purchase advertising」の頭文字を取った
略語です。
POP(ポップ)は、ご来店のお客様にとって、
安心してお買物をして頂く為の道標となる情報源です。 
「喋らないセールスマン」とも言われ、販売員の商品説明を補ってくれる販促ツール 。
購買時点でのお客様の購買意欲を高め、購入する意思決定に大きな役割を果たします。 
お店の活性化や商売繁盛の決め手となる重要なツールです。

 <商品陳列> 

沢山の取り扱い商品を前に、なにをどのように陳列したら売れるのかを考える。
売り上げが伸びるのか?と売り場作りに苦労している売り場担当者も多いと思います。 

商品陳列の技術も売上を上げるのに重要な条件になります。
しかし、陳列のノウハウを身に付けたくとも、各販売店でスペースが異なるためなかなか参考になるものが無いのも現実です。 
同じカテゴリの商品を「群れ」で見せる事を「群化の法則」と呼び、陳列の基本となるので、売り場作りには欠かせない原則なので必ず覚えておきましょう。 

<「群化の法則」大切な下記の4項目>

①同じ種類をまとめる
同じカテゴリの商品は、1つのまとまりを演出します。 最近良く見かける同じ色を持つ商品をまとめて陳列する「カラーグルーピング陳列」が代表的
種類をまとめる軸は様々ですがまとまり感がお客様の目線に充実感を与えます。

②連続するリズム
リズム感のある連続は1つのまとまったものとして映ります 目立たない商品でも、連続して並べることで目立たせることが出来るのが「繰り返し陳列」です。 主な商品を並べこれに関連する商品を近いスペースに陳列する 

③囲うアピール 
目には見えない枠などで囲まれた空間を作り出すことで、商品をまとまった1つの群れとして陳列する方法です。、単調な陳列棚にアクセントをつけたい時に良く使われる陳列方法をスロット陳列といいます。

 ④近接効果
近くにある商品は相互関係にある商品に見えます。 関連した商品を同じ場所に陳列して、利便性を提供する 関連陳列や素材、色、デザイン、ライフスタイル等で表現されるコーディネート陳列がこれに該当します。

<ストック整理>

ストック整理は効率良く売上を上げていくのに、重要な仕事の一つです。
商品を取り出しにくかったり、どこになにがあるかわからない・・・
そんなストックでは、お客様を待たせてしまったり、
商品が汚れたりとリスクは様々になってしまいます。
平常時と繁忙期の商品の物量にもよりますが
「キレイで、使いやすい」をぜひ目指して欲しいと思います。

【ストックを制すものは売り上げを制す】

この言葉は何人もの力あるプロの方々が口をそろえて言う言葉です。
ストックにある在庫の見通しが聞けば、売り場の戦略が立てやすく
見落とし無く品出しが出来ます。

<わかりやすく!>

よく使う、よく取り出す、よく接客する商品はをなるべく手前
基準は、自分が休みの時にアルバイトの人がとれるぐらいに。

探し回って引っ掻き回すとぐちゃぐちゃになる場合が多く
引っ掻き回されないようにするには
わかりやすく、一発でわかるような配置にすることです。

単純に紙にマジックで分類名を書いて貼る
変わったら貼り替える

売り場から引いたものはその日のうちに片付ける
そして、一番はみんなの仕事として、
「全員が責任を持ってストックをきれいに使うこと」
「適当に入れないこと」
みんな忙しいのはお互いさまなので、
後で片付ければいいから一先ずチョイ置きは禁止

品出しのついでにいらないPOP、袋、ダンボール等をマメに捨てる等です。

今年もクルクル色々な売場を廻る中
際立って素晴らしい売場を構築している店舗様がございました。
人の溜りといい商品の陳列の仕方といい100点満点
きっと売上を伸ばすことまちがいなしです。
責任者の力量が一目瞭然にわかる売場に遭遇すると、そこを創った人に
拍手を送りたくなっちゃいます。

色々な売場を廻っていると勉強させられることも多く
創意工夫で感心し、オ〜!!と感動することしきりです。(笑)

基本を覚えておけば物が変わっても場所が変わっても問題なし。
結果が出るので自信が持てます。
百貨店と量販店では演出の仕方が異なりますが基本は同じです。
そんなこと解っているよ〜と言う人も多いでしょうが
なかなか実践し結果を出すのは難しいので
最低限これをすれば変わるという項目だけピックアップして纏めてみました。

ポンコツですが少しは頑張っている若者のお役に立てればいいな。





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