2012年3月30日金曜日

指の隙間

各情報誌で話題になっている電子出版。
出版物の電子化を進めるために、国内の出版業界が連携して
来月2日に設立する新会社「出版デジタル機構」
出版業界はどうなっていくんだろう。
私はデジタル大好きだけど超アナログ人間

情報を収集するのにとても便利になるのは大歓迎だけと、ちょっと不安。 
本が売れない時代だけど電源を入れないと読めない本には抵抗がある。
確かに情報収集には効率が良く便利だし、資料文献をインターネット経由で図書館にアクセスし
回覧できたらこんな便利なことはない。されど充電がなくなったら読めない電子書籍
これは電気がなければ元を絶たれる訳でなんとも頼りない。

私に限っては、
本の頁をめくる紙の質感
本の匂い
焼けた紙の色
ページをめくる音
装丁の質感と触感
そんな刺激感覚に包まれて読んで
読書なのです。

それに何冊も同時に開くことができないのは
私のような仕事をしているものにとっては辛い。
これからの時代はデジタルでしか出版されない本も沢山出てくるだろう。
形があるようで無い電子出版。
なんだか寂しくなる。

幼い子供達はデジタルが主流にならざるを得ない今の時代の流れの中で
本の匂いも、重さも不要なものと理解し育って行くのだろうか?
見て、触って、聴いて、感じる
五感への刺激は創造性を養う大切な感覚です。

なんだか指の隙間から大切なものがぽろぽろと
こぼれ落ちて行くような気がする。

さみしいね。

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