2017年6月1日木曜日

安岡 正篤 一日一言

本を買いました



読みやすい一日一言で、365日分です。
内容はシビレます。
なかなか読み応えがあり
とても内容濃いです。

安岡 正篤(やすおか まさひろ、1898年(明治31年)2月13日 - 1983年(昭和58年)12月13日)は陽明学者・思想家。
昭和天皇自身によるラジオ放送の終戦の詔書発表(玉音放送)に加筆し
原稿を完成させた人です。
人間そのものの根本は今も昔もとてもシンプルだということを
あらためて確認できます。

書の中に
人物をみる8つの観察方法というのがあり
自分の人生に当てはめるとなるほどと思うところが
あちらこちらにありありました。ご紹介します。

人物をみる8つの観察方法

通ずればその礼するところを観る。
(すらすら上手く行き出したときに、どういうものを尊重するかを観る)

貴(たか)ければその進むるところを観る。
(地位が上がるにつれ、その登用する人間を見て人物がわかる)

富めばその養うところを観る。
(金ができたときに何を養いだすかを観る)

聴けばその行うところを観る。
(善いことを聞いたらそれを実行するかどうかを観る)

習えばその言うところを観る。
(習熟すればその人間の言うところを観る)

止(いた)ればその好むところを観る。
(「止」は板につくという意味。一人前に仕事ができるようになると、何を好むか観る)

窮すればその受けざるところを観る。
(貧乏したときに何を受けないかを観る)

賤(せん)なればその為さざるところを観る。
(落ちぶれたときに何をしないかを観る)


幾つか紹介します。

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安岡 正篤先生の言葉
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「独」というものは人の世から離れた、さびしい隠者の一人という意味ではなくて、
「絶対」という意味だ。
「独立」というものはなんら他に依存せず、自分自身が絶対的に立つということだ。

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「さいわい」にも幸と福と二字ある。
学問的にいうと、「幸」というのは幸いの原因が自分の中にない、
偶然的な、他より与えられたに過ぎない幸いを幸という。
たまたまいい家庭に生まれたとか、
思いがけなく上手い巡り合わせにぶつかったとかいう、これは幸。
そうではなくて原因を自己の中に有する、すなわち、自分の苦心、
自分の努力によって勝ち得たる幸いを「福」という。
福の示偏は神さまのことだ。旁(つくり)は「収穫を積み重ねた」という文字だ。
農家でいうならば俵を積み上げるという文字。
神の前に蓄積されたるものが「福」である。

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大努力を成すには、当然自ら苦しまねばならぬ。
苦しんで開拓したものでなければ本物ではない。
人並みの努力をしたのでは優れた者にはなれない。

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富貴の地位、つまり支配的・指導的地位に
いつまでもしがみついているということは芳(かんば)しからぬことである。
いい年になったら早く後継者にその地位・財産を譲って、
真実の生活に入るべきものである。

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環境が人をつくるということにとらわれてしまえば、人間は単なる物、
単なる機械になってしまう。
人間は環境をつくるからして、そこに人間の人間たるゆえんがある、自由がある。
すなわち主体性、創造性がある。
だから人物が偉大であればあるほど、立派な環境をつくる。
人間ができないと環境に支配される。

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人生航路において辱めを受けたり、運命に恵まれなかったり、
因果に支配されても、すべて天命と受け止めよ。
食うもの、衣(きる)もののない貧乏生活であっても、楽しみをその中に見出せ。

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古い友人を持っておる者ほど本物だが、たえず新しい友人を漁(あさ)って歩く者は、
それが順境にある者ほど偽者だ。

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人間が浅はかで無力であると、いわゆる「宿命」になる。人間が本当に磨かれてくると「運命」になる。すなわち、自分で自分の「命」を創造することができるようになる。

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なかなかの本です。
この本に出会えて本当によかったです。
便利な時代になりました。
街で見かけた心に響く一文をネットで検索し
それを書いた人の本をAmazonで即購入でき
今は亡き先人の授業を受けることができる。

なんと楽しい世の中になったのでしょう。
最近はハズキルーペ(←これすぐれものです)を購入し快適読書
すてきな授業を受けております。(笑)











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